京都・東山五条。路地を入った静かな住宅街に、仕事場であり住居だったところに「河井寛次郎記念館」が建っています。
先月、京都に帰った時に行って来ました。

玄関を一歩入ると裏口へ抜ける細長い土間、京町家によく見られる「通り庭」です。

柳宋悦、濱田庄司、河井寛次郎は民芸運動家の3人
名のある作家作品より名もなき職人のつくったものに美の本質を見出し、好んで生活の中に取り込んでいたと・・
各部屋にさりげなく飾られている作品や、椅子などは、彼が各地を旅した時などに購入したものたち・・・生活の中でお気に入りとして使用していたそうです。


昭和12年に自らが設計して建てた工房と自宅。郷里の親友たちから新築祝いとして石灯籠の申し出を受けたが、丸い石を所望。
そして、石を庭のあちこちに動かしては眺め、この位置に決めたとか・・・

庭の奥に、小さい窯。

少し進んだところが、河井寛次郎の仕事場。ここで「ろくろ」を回していたのですね

奥に進むと、登り窯がドンと!


この窯から、数々の素晴らしい作品が生まれたのですね。
彼の言葉と書も素晴らしいです!

ほんの一部しか紹介できていませんが、「我こそがあるじなり」と神出鬼没の猫と対話?するも良し、河井寛次郎が自ら選んだ椅子(すべて座り心地がいいです)が数多く置いてあるので、良きものに囲まれ至福の時を過ごすも良し・・・

何度でも、訪れたい場所です!
この記事へのコメント
さかなchan
京都でもレアーな場所に行ってこられたんですね!
今では登り窯は市内では禁止 味のある焼き物が作りにくい
でしょうね
にゃんこが住み着いているんですか?
着物姿の似合う所ですね!
mugen
河井寛次郎の素朴であり、力強い焼物には、えも言われぬ
魅力がありますね。
彼の作品はもちろんの事、その生き方、紡ぎだされる言葉も大きな魅力です。
お見せしたい記念館の写真はいっぱいあるのですが・・・
さかなchan
民芸運動
茜雲
調べてみるとなかなかの人のようですね。文化勲章、人間国宝等辞退、奔放な作風等、魅力的な人物像が浮かんできます。
日頃培った教養がこういうところを誘うんですね。
mugen
ゆっかりとした時間がながれている空間ですよね。
何度でも訪れて煮たい処です。
mugen
素晴らしい才能、努力で、素晴らしい作品を作り、時代に迎合することなく、生き抜いた人・・・という気がします。
京都に帰った時には、又、訪ねてみたいです。
ちょっと、奥まったところだからか、観光客も少なくてゆっくり過ごせます。