名勝・渉成園 「枳殻邸(きこくてい)」

周囲に枳殻(カラタチ)が植えてあったことから、「枳殻邸」(きこくてい)と呼ばれています。

京都駅から徒歩10分ほどにあるこの庭園は、知る人ぞ知る場所で、訪れる人も少なく隠れ家的のお庭です。
京都の、あちこちに溢れるほど見る外国人観光客も、ほとんど見かけません。


高石垣・・・門を入って正面に。長い切石、礎石、石臼などの素材を組み合わせての築きは高度な技術が必要でしょう。私の好きな石垣です。

画像


印月池・・・東山から昇る月影が水面に美しく映ります。

画像


傍花閣(ぼうかかく)・・・個性的でどの方向から見ても奔放で軽快な建物です。訪れるといつも、飽きずに眺めています。

画像


閬風亭(ろうふうてい)・・・大きな建物ですが、軒が深く穏やかな姿です。東山を借景に園池を満喫できます。

画像


侵雪橋(しんせつきょう)・・・頼山陽は雪の積もったこの橋の様子を玉龍に例えています。

画像


回棹廊(かいとうろう)・・・北大島と丹楓渓とを結ぶ檜皮葺の木の橋。

画像



宣如上人の隠居書として建てられ、作庭者は石川丈山。

頼山陽が書いた「渉成園記」は庭の美しさを余すところなく記したものとしても有名です。

私が訪れるのはいつも青葉の頃です。紅葉の頃、積雪の頃、桜の頃にも散策してみたいと思います。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック