この門から手前が豫園地帯。
豫園は上海市に位置する明代の庭園。
「豫」は愉を示し、すなわち「楽しい園」という意。面積は約2万m²。1559年から1577年の18年の歳月を費やし造営された。
豫園地帯は、元、明、清の時代から民国初年にまでの700年来、ずっと上海の政治、経済、文化の中心となっていて、「上海の根」とも呼ばれていました。
豫園地帯は、庭園、お寺、市場を網羅していて、商業、観光、文化の中心地。
その特別な形は上海独特のもので、強い民族性と世界性を持っていて、上海の重要な観光名勝になっています。
迷路のような路地は踏み込んだら出てこれないような錯覚を起こさせます。
豫園の中心地には池があり、九曲橋が架かっています。
九は一桁の数の中で一番大きいので縁起が良いとされ、9回直角に曲がった橋の造りは、追い駆けてくる悪霊を振り払う効果があると信じられています。
九曲橋のほとり、池の真ん中にある建物は湖心亭。400年前に建てられたものを1784年に再建されたものだそうです。
九曲橋を渡りきった所にある「南翔饅頭店」へ・・・
もちろん地元の方に連れて行ってもらったのですが、「南翔饅頭店」は、言わずと知れた老舗「小籠包」専門店です。上海でいちばん有名なレストランと言ってもいいほどで、連日大行列ができている美味しい人気店です。
職人さんがていねいに作る「南翔饅頭店」の小籠包は、その品質が認められ、中国政府より「優秀品質製品金鼎賞」を受賞。 各国の要人も上海を訪れた際に立ち寄るのだそうですよ。
まずは、スープ(蟹味)と中華ちまき。
表面カリカリの厚揚げの甘酢かけ・・・食べ始めてからの写真で失礼!
メインの小籠包・・・それぞれ、野菜・キノコ・肉・・・千切り生姜と黒酢で頂きます・・・美味しい~!
私達の席は3階・・・窓からの眺めも異国情緒たっぷり。
広大な豫園に、一歩足を踏み入れるとそこは異界・・・400年前の明時代にタイムスリップ。
もし、道行く人達が、元や明時代の服装をしていたら、違和感なくこの街に溶け込み、400年前の生活が始まったとしても可笑しくは無いでしょう・・・
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