夜の帳に包まれ始めると、韓国の田舎町「蜜陽(ミリャン)」は、10月の冷たい空気が肌にひんやりと感じられます。
旅のクライマックス、「伝統楽器が奏でる日韓交流コンサート」の始まりです。韓国観光協会と日本旅行社とのコラボ・コンサートです。
「蜜陽」は韓国民謡「アリラン」発祥の地。
色々なバージョンの「アリラン」・・・日本語のも・・・哀愁を帯びた歌声は裏山に響き・・・溶け込んでいきます。
世界遺産に指定されている伝統民族芸能 「パンソリ」も。
朗々とした歌声は、意味は解らぬままにも心に沁みこみます。 「パンソリ」とは、口承文芸の一つで、一人の歌い手と太鼓奏者とによって演じられる一人オペラです。
圧巻はこの舞・・・ 「僧舞(スンム)」重要無形文化財だそうです。
仏教的、宗教的な伝統舞踊で、民衆の中で舞われ続けられてきたそうです。
踊りは、僧侶の煩悩の葛藤を表現したしたもので、人生の苦悩や哀歓を表現しているそうです。
悪を追い払い精神を昇華させていく意味が込められているもので、優雅な中にも力強い動きで舞い続けます。
客席後方から走り出てきた彼女は、容姿美しく、衣装も目を見張るばかりに綺麗で、まるで、天女が舞っているようでした・・・
とても、僧侶や尼僧の舞踏とは思えません。
今夜の演奏家たちは、韓国でも一流の芸術家たちだそうです。
古い屋内が舞台、70人も入ればいっぱいになる中庭が観客席。
日本とも関わりのあると言う、偉~い僧侶「松雲大師」の生家が会場です。
鑑賞会が終わったのは、夜もだいぶ更けてから・・・一歩外に出ると街灯もなく真っ暗。ガイドさんの懐中電灯を頼りにでこぼこ道をバスまで歩きました。
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この記事へのコメント
リンゴ
ありますね。”チャングム”の時も子供達
の力強い歌声は圧巻でした。
実際聞かれたらもっと感動的でしょうね。
「僧舞」の女性の舞、動きを上手く撮られ
ましたね。両手を振り上げている所が可愛い!
ドラマの舞とだぶりますが、
やはり、実際見るのが一番でしょうね。
キャプテン アフリカ
ロケーションも音楽も直に体感してみたいです♪
写真を拝見しながら読んでいるだけで感動しました☆
茜雲
mugen
歌い手さんの、特に高音が透き通るようで、周りの山々に溶け込んでいくようでした。
歌も、舞も延々と引き継がれてきた歴史を考えると、一層感慨深いです。
mugen
この企画と、安東村とのツアーだったので、私達も申し込んだのです。なかなかこんな企画はないそうです。
一度も韓国映画を見たことがないのですが、闇夜の中での歌と舞には感動しました。
歌い手さんは山にこもって、山に向かって歌い続ける練習をされるそうです。透き通った歌声は周りの山に溶け込んでいくようでした。
mugen
歌い手さんも、舞の方も、韓国認定の芸術家。素晴らしかったです。暗闇の中で演じられるシチュエーションも良かったのでしょうね。