名勝・渉成園 「枳殻邸(きこくてい)」

周囲に枳殻(カラタチ)が植えてあったことから、「枳殻邸」(きこくてい)と呼ばれています。

京都駅から徒歩10分ほどにあるこの庭園は、知る人ぞ知る場所で、訪れる人も少なく隠れ家的のお庭です。
京都の、あちこちに溢れるほど見る外国人観光客も、ほとんど見かけません。


高石垣・・・門を入って正面に。長い切石、礎石、石臼などの素材を組み合わせての築きは高度な技術が必要でしょう。私の好きな石垣です。

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印月池・・・東山から昇る月影が水面に美しく映ります。

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傍花閣(ぼうかかく)・・・個性的でどの方向から見ても奔放で軽快な建物です。訪れるといつも、飽きずに眺めています。

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閬風亭(ろうふうてい)・・・大きな建物ですが、軒が深く穏やかな姿です。東山を借景に園池を満喫できます。

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侵雪橋(しんせつきょう)・・・頼山陽は雪の積もったこの橋の様子を玉龍に例えています。

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回棹廊(かいとうろう)・・・北大島と丹楓渓とを結ぶ檜皮葺の木の橋。

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宣如上人の隠居書として建てられ、作庭者は石川丈山。

頼山陽が書いた「渉成園記」は庭の美しさを余すところなく記したものとしても有名です。

私が訪れるのはいつも青葉の頃です。紅葉の頃、積雪の頃、桜の頃にも散策してみたいと思います。

吉村芳生・超絶技工展

この絵が、鉛筆画だと判りますか?

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まるで写真のようなリアルな絵は、見る者を圧倒します。

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彼の作品は超絶技工

新聞に描かれた自画像にも、驚かされます。 
その日一番おもしろいと思った新聞の一面に、一年間365日、自分の色々な顔を描き続けるなんて凄いです!

でも、下記の作品は、もっと凄いのです!・・・新聞紙に顔を描いているように見えますが、実は新聞紙そのものも、鉛筆で一字一字書き摸されているのですよ。

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      私にとって描くことはいきること。いきている証し。
      今まで見たこともない、新鮮な作品を求めて描いている。
      私が描く絵は、常に身近なものがテーマ。
      新聞、自分自身、花、自然・・・
      身近な生活の中に、テーマは無限にある。
      それらをしっかりと見つめ、
      描いていくことで自分の足元が見えてくる。
      色鉛筆の可能性は、まだまだ有ると思う。
      描き続けることでそれをさらに深め、追求していきたい。

      吉村芳生 究極のリアリズムより


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京都・伊勢丹の「Museum EKI KYOUTO」で開催されていたので寄ってきました。素晴らしかったです!

2013年63歳の若さでご逝去されました。

瀬戸内寂聴庵

京都・嵯峨野に建つ「寂聴庵」に行きました。

月1度の「写経の会」・「法話の会」の時以外は、寂庵には入れないとのことですが・・・同窓生のお蔭で入れてもらえました。

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門を入ると、可愛いお地蔵様が迎えてくれます。

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寂庵の額を掲げた建物の前には、2~3日前に97歳のお誕生日を迎えられた寂聴さんへのお祝いのお花が・・・

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枝折戸の向こうは、寂聴さんがいつも記者からインタビューを受ける場所で、テレビに写っている部屋がある建物だそうです。

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ひょとしたら、寂聴さんにお会いできるかと期待していたのですが・・・それは無理のようです。
案内してくださったのは、何人かおられる秘書さんのお一人かな~?

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お庭を通って奥へ進むとサガノ・サンガ本堂 があります。

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寂聴さんの法話は、この本堂で・・・往復はがきで申し込み、抽選で当たった150人が聴くことができます。

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お庭には可愛いお地蔵様が、あちこちに鎮座。

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その中の一つ、このお地蔵は寂聴さんの作品だそうです!・・・愛らしい表情ですね!

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