いつものように、近くの里山を散策・・・
いつものように、階段を登ってお参りをします。
この小さな八幡神社は、宝暦に建立されてから二百数十年をも経ているとか・・・
代々地座土神として崇敬されていて、老巧化が激しくなった時も、氏子各戸が協力して改修されたと記念碑に記されています。
見慣れない物が立っています。
星状の文様に「鬼」と書かれています。
「オビシャ」の的です。初めて知る言葉です。看板の説明を記します。
オビシャとは、「歩射」とも書かれ、的を弓で射てその年の豊凶を占うと共に、邪悪な物が侵入しないように願う破魔の意味もあります。
法目のオビシャは毎年1月15日、午前9時に氏子十三家が集まり、ガマズミの木を削った弓と篠竹の矢、青竹の輪と紙で「鬼」と書いた的を作ります。ガマズミの木は、この行事のために各家で栽培しています。
準備が整い神主が到着すると、弓矢と的を神社に供えてから弓神事が始まります。
神主が3本の矢を放ち、1本目が的に命中すると「ワセ」、2本目は「ナカノテ」、3本目は「アト」が豊作。
その後、氏子全員が順不同で矢を放ちます。
神事に使われた弓矢は縁起物として終了後、各家に持ち帰ります。
なんと素朴で素敵な神事でしょう!
ひょっとして、二百年以上前から、この小さな集落に引き継がれてきている神事でしょうか。
来年の「法目のオビシャ」の日には、是非行ってみたいと思いました。