ジャコメッティは、20世紀のヨーロッパにおける最も重要な彫刻家のひとりと言われています。
ジャコメッティの個性的な作品群が大量130点出展されているとのこと、ワクワクしています。
見えるものを見えるがままに捉えようと、無駄なものを削ぎ落とし、細かく波打つ表面を持つ細長い身体・・・
歩く男
見ることと創ることの間の葛藤の先に、虚飾を取り去った人間の本質を・・・
大きな頭部
「もの」に近づけば近づくほど、「もの」が遠ざかる・・・モデルとの距離はたえず増大する・・・
大きな女性立像
人物たちの身体のボリュームや個性を全て剥ぎ取り、人間の本質に迫ろうとして、苦悩しながら創り上げた作品は、見るものに、「目に見えるものが真実か?・・・」と問いかけているようにも感じられます。
何時も訪れている国立新美術館、今回は、内部の美しい曲線を撮ってみました。
今回のジャコメッティ展、撮影可能の部屋が設けられていたので良かったです。