午後、ムーミン谷は諦めて、横岳から焼森に行くことにします。
ムーミン谷から来た人に聞くと、見渡す限りチングルマの花で真っ白だそうです・・・行きたいのは山々ですが、濡れた急坂も危ないですし、クマに遭遇するのも恐ろしいので・・・
横岳への道は、ニッコウキスゲや、コバイケイソウ、サラサドウダン等少し丈のある花が見られます。
横岳から焼森までは、石ころゴロゴロのガレ場が続き、立ち込めたガスと強い風で、吹き飛ばされないように、足元を確認しながら歩きます。
駒ケ岳に登ったならば、やはり、焼森に咲く「コマクサ」が見たいです!
焼森に登った甲斐がありました。
高山植物の女王と言われる「コマクサ」の最盛期・・・
他の植物が生育できないような厳しい環境で、可憐な花を咲かせています。
高さ5 cmほど。葉は白く粉を帯びたパセリのよう・・・
歩くのにも困難するような、風が強く吹く砂礫地に根を張り、大群落をつくるのも不思議な習性です。
雲が立ち込めている所為でしょうか、登山者も殆どいなくて、コマクサの花畑は、私達の独り占め状態・・・
コマクサを堪能した私達は、通称「シャクナゲの道」と呼ばれているルートを降りて来ました。
多くの花々に出会えて、身も心もリフレッシュ!
晴れた日には見られない眼前での雲の流れ、霧に濡れて生き生きとしている高山植物、低く飛び鳴く鳥たち・・・気の合う仲間たちとの語らい・・・愉しい登山でした。