スリランカ旅行 〈4〉

世界遺産Ⅳ 石窟寺院・ダンブッラ 

想像していたのとはかけ離れた黄金色の大仏の前で車を降りビックリ・・・これは、中国が寄贈した黄金大仏で、石窟寺院ではありません。 石窟寺院は、この裏山に在ります。 

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標高差100mぐらいを、急階段や急な坂を登るので結構しんどいですよ。途中の階段で少年僧に出会いました。

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黄金の岩と呼ばれる巨大な岩山に、5つの石窟寺院が掘られています。

順々に巡るのですが、もちろん裸足、帽子も脱がないといけません。

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どの部屋も、由緒ある歴史的な仏像がずら~と飾られています。

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キャンディ王朝のスリー・ヴィクラマ・ラージャ・シナハ王の像

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頭にコブラを冠している仏様、今回も2仏在りました。

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黄金の大仏様。何処の寺院でもよく寝姿の大仏様を見かけます。石窟寺院でも3仏様に出会いました。

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目を見開き何をご覧になっているのでしょう・・・もちろん足の親指も揃っていますから涅槃像ではありませんね。

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岩山とつながって彫りだされた仏像もあり、壁画もあり、5部屋合わせると数えきれないほどの仏様と出会えます。





世界遺産Ⅴ キャンディ仏歯寺

仏歯寺はスリランカ仏教の原点というべき場所です。 裸足、脱帽、タンクトップや短パンもだめです。

年に一度、8月に行われるペラヘラ祭りの際には、仏陀の歯が象の背中に乗ってキャンディの街を練り歩きます。仏歯は仏歯寺の中で象に乗せられるので、入口は象が入れるように高い天井となっています。

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美しい装飾がなされた祭壇に通じる内部。象が通れる大きさになっています。

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象牙に守られた祭壇前には、常に見張りをしているおじさんがいます。 祭壇に背を向けて写真を撮るのを注意するためです。

スリランカの寺院、や仏像に背を向けることは禁物なのです。参拝終わったら、身体を斜めか、後ろずさりにして拝出するのが正式だそうです。 

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仏歯の安置された部屋。ブージャの時に開きます。

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参拝に来ていた女学生たちです。 

今まで会った幼い子供から大人の女性達、みんな髪の毛が長かったのですが、それは、スリランカの女性の美の基準の一つが、長い髪ということだからそうです。

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スリランカ旅行 〈3〉

世界遺産Ⅲ 古都ポロンナルワ遺跡


ポロンナルワはシンハラ王朝の二番目の都です。スリランカで一番大きな川があり、上下流の交通の要所であるとともに防御にも適し、また、周囲に米作りに適した湖が多いことも遷都の理由だったようです。

仏教都市として繁栄を極め、今も、多くの宮殿や寺院の跡、仏像が残っています。


王宮・クワドラングル

クワドラングルで最も目を引くのが円形の建物ワタダーゲ、7世紀に造られた古い建物です。

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ワタダーゲは「円状の遺宝の家」と呼ばれ、僧院の一部なのだそうです。木造の円錐状の屋根があったと考えられていて、円形の基壇の東西南北に入口があり、それぞれに、東西南北を向いた四体の仏像がありました。
それぞれの入口には左右に悪霊を遠ざけるためのガードストーンが並び、歓迎の意を表す半円型のムーンストーンがあります。かって、人々はムーンストーンの上で足を清めたのだそうです。

ラターマンダパヤ

柱が曲線的で変わった形をしています。風に揺れる蓮の茎をかたどったものなのだそうです。

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ハタダーゲ(仏歯寺)

円形のワタダーゲに向かい合う形で建つハタダーゲ(仏歯寺)。

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仏陀の歯を祀った仏歯寺を守るように立つ仏像達。

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サトゥマハル・プラサータ

クワドラングルの北の端にある変わった形で7階建ての「塔」というべきか・・・・この建造物が何なのかは、よく分かっていないそうで不思議な建造物です。

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キリ・ヴィハーラ

「キリ」とはシンハラ語で「ミルク」の意。石灰の漆喰で造られた塔、その白い色からネーミングされたものです。
700年以上もジャングルの中で眠っていて汚れていたのを塗り直したそうです。

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最高傑作の仏像群 ガル・ヴィハーラ

スリランカの岩石彫刻のうちでも高い芸術性を表していると言われています。

巨大な一枚岩に刻まれた最高傑作「ガル・ウィハーラ」・・・仏像は4つあり「2つの座像」「立像」「涅槃像」に分かれています。

一つ目の座像は、精神集中して瞑想にふける表情が現れています。高さは4、6m。

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二つ目の座像は、洞窟の内部に収まり、ヒンドゥー神像に囲まれています。大きさは一つ目の仏像より小さめで高さは1、4mです。

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三つ目の立像は、悟りを開いた仏陀の姿を表しています。目元や胸の上で腕を組む姿から、仏陀の慈しみが伝わってくるようです。高さは約7mあります。

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四つ目の涅槃像は、流線形のなだらかな姿態に穏やかさが表現されています。長さは14m。

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この大きな4体の仏像が、巨大な一枚岩から、横に並んで彫られているのは、圧観です!
最初の仏像から、最後の涅槃像まで、岩の流線模様が続いているのも、仏たちの繋がりを示しているようです。





顔のない巨大仏像のある、ランカティラカ

高さ17.5m奥行52m幅18m の巨大寺院。
奥には仏像があり、頭は取れているにも関わらず、高さが13mもあります。

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それぞれの遺跡の中に入り、見学出来ますが、神聖な場所なので、遺跡に入る前には靴を脱ぎ、(靴下は履いていても良い)帽子も脱いで観光します。ギラギラ太陽のもと、焼けた大地はとても暑いです!

スリランカ旅行 〈2〉

世界遺産Ⅱ ジャングルの中に聳えるシギリヤロック

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スリランカで一番人気の観光地は、何と言っても地上200mの、この「シギリヤロック」でしょう。

その山頂にはシンハラ王朝の5世紀、父を殺害し王位を奪ったカッサパ1世が築いた王宮の跡があります。仏教国で父殺しは最大の罪。罪の意識から逃れるかのように、断崖の上に安住の世界を求めたのでしょう。

敷地内には貯水池や、広い庭園、堀などがあり そこを抜けていくと、いよいよシギリヤロック登山の始まりです。

巨石の間をくぐって、シギリヤロックへ

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巨大な岩が折り重なる間を抜け、自然のままのような階段を登っていきます。

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しばらく石の階段を登ったら、次は鉄製のらせん階段を登って、断崖の中腹にある、シギリヤレディを見に行くことになります。

岩山の中腹、洞穴の中に「シギリヤ・レディ」が迎えてくれます。

シギリヤレディと呼ばれるフレスコ画で、王宮の女性たちを描いたと言われています。(今月、3月から壁画保護のため撮影禁止になりました。残念!HPからお借りしました)

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カッサパが王位に就いた7年後に山上の豪奢な王宮は完成しますが、その11年後には異母弟の反攻にあい自害。野望と悲哀が交錯する王宮は、今は石組みの痕跡を留めるだけですが、1500年を経てもなお鮮やかさを保ち続けるシギリヤ・レディの微笑みは、観る者のロマンをかきたててくれますね。

さらに階段を登りライオンの前足が彫刻された「ライオンの入口」へ

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シギリヤロックの途中の踊り場にある、ライオンの足

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今は足しか残っていませんが、その大きさには圧倒されます。以前はライオンの頭部もあり、口の中に人が入っていくようになっていたのではないかと言われています。ガイドさんが想像の絵を見せてくれました。

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ライオンの足がある場所から、又々、鉄製の急な階段を登ると頂上に着きます。

頂上は、周囲360°見渡す限りのジャングルが広がる絶景、その風景は本当に素晴らしいものです。

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頂上には、栄華の後の多くの遺跡が残されています。

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今、私達が歩いてきた王宮への道が、細く小さく見えます。

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名前を、シンハラ語と英語で描かれた「シギリヤ・ロック登頂」の証明書を貰いました。名前のところは入場券で隠していますが・・・シンハラ文字ってとっても可愛いです!

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