2泊3日北海道の旅

羽田から雪の富士山を眼下に見ながら、北海道・女満別空港に・・・

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オホーツク海に向かって走ります。 イヴに相応しく雪景色が続きます。

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能取湖の白鳥が遠くに見えます。アップで撮ってみました。

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オホーツク海に一番近い駅JR釧網線「北浜駅」・・・冬期は駅から流氷を間近に見ることができるようですが、今年は暖冬なので、何時頃見ることが出来るでしょう。

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粉雪が降る中、一両編成の電車がやって来ました。オホーツク海は荒れています。

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車窓から、白鳥飛来の濤沸湖を眺めながら、野付半島を走ります。

この辺りは「オジロワシ」の生息地。電信柱のてっぺんに、1羽づつ・・・次々と10羽ぐらいは止まっていましたよ。

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厚岸は北海道随一の漁業直売所があります。名産の牡蠣や蟹が・・・

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私達も、海の幸、牡蠣やウニなどを炭火焼きで頂きます。

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次々焼いて、熱々を頬張ります・・・美味!

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今夜は満月。ホワイト・クリスマスと満月を楽しみながら釧路の街を散策。 クリスマスと満月が重なるのは19年に一度のことです。

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3日目の楽しみは天然記念物の「タンチョウヅル」見学です。 鶴居村・伊藤サンクチュアリへ。

アイヌの人々には、「湿原の神様」として敬われてきました。

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タンチョウは全長1.6メートル、翼を広げると2メートルをこし、体重は7~12キログラムにもなります。

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首が茶色いのは幼鳥です。

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飛ぶタンチョウヅルを撮るのは難しいですね。どうにか1羽・・・

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ホワイト・クリスマスを楽しみ、美味しい毛ガニや牡蠣を頂き、優雅なタンチョウヅルも見ることが出来たし、充実した北海道旅行でした。

法華経寺

東山魁夷記念館の帰り道、近くにある「法華経寺」にお参りしました。

日蓮聖人が開いた寺で日蓮宗の大本山。鎌倉時代の高僧日蓮聖人が最初に開いた寺で日蓮宗五大本山の一つと言われる名刹です。中山法華経寺ともよばれています。

法華経寺 仁王門・・・仁王門に掲げられている「正中山」の扁額は本阿弥光悦筆。

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祖師堂は宗祖日蓮聖人をお祀りするお堂です。

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祖師堂と荒行堂の間の渡り廊下。

比叡山延暦寺の千日回峰行と共に世界三大荒行に数えられるという中山法華経寺の荒行。日蓮宗では公開厳禁の修行がおかなわれるのが、荒行堂。
11月1日から2月10日までの寒中100日間の過酷な修行・・・今、正にその最中ですね。

過酷な修行を終えた者にのみ祈祷の修法が許され、この渡り廊下を渡るのでしょうか?

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渡り廊下の下に、和水仙がひっそりと咲いていました。

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法華経寺五重塔(国指定重要文化財)

本阿弥光室が両親の菩提を弔うために、加賀藩主前田利光公の援助を受けて建立した、弁柄塗り五重塔。

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泣き銀杏

法華経寺と道を挟んで東側に大きく聳え立つ銀杏の巨木が泣き銀杏です。

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もう少しすれば、落ち葉で真っ黄色になるでしょうね。

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日蓮聖人の第3回忌の法要の折 日頂上人という方が一向に姿をあらわしません。このお上人は日蓮上人が特別に指導者として指名された6老僧のお 一人です。日頂さまの父でもある、中山法華経寺の日常上人は、日頂さまのご到着をいまかいまかとご心配でした。

日頂さまは、鎌倉から法要に向かう途中 他宗と夜を徹しての法論 ついに他宗の僧侶たちを説き伏せ、喜び勇んで法要にはせ参じましたが、 時すでに遅し・・・。

父日常上人は、「他宗との法論はいつでもできるが、三回忌は二度とないことである。大聖人法要に姿をみせないということは日蓮聖人にたいしての最大の不義理ではないのか」とさらに叱りつけました。

日頂さまは深く反省をいたし「南無妙法蓮華経」と、銀杏の木の周りをぐるぐる回り泣きながら唱えて許しを乞いた そうです。懺悔のお題目を唱えること7日、7夜を超えそれでも許し叶わず、終に突然と日頂さまは姿を消したそうです。 その後、この銀杏の木のことを「日頂の泣き 銀杏」と呼び伝えられています。

この後も、日常・日頂親子のドラマは続くのですが、結局生涯許されることがありませんでした。

東山魁夷展

八角形の塔のある西洋風の建物は「東山魁夷記念館」

彼が人間形成、東山芸術の方向性の両面に影響を受けた留学の地、 ドイツに思いを馳せて建てられたとか・・・すぐ隣には生前住んでおられた純日本家屋があります。

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今、市川開館10周年記念特別展「東山魁夷と昭和日本画の礎 結城素明・中村岳陵・山口蓬春」展が催されています。

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東山魁夷にとっては、生涯の師となる結城素明、そして東京美術学校の先輩にあたる中村岳陵と山口蓬春。
かれらの革新の精神を継いで次世代を担うものとなった東山魁夷の画業について、三人の画業とともに、原点である東京美術学校時代から紐解き、解説されています。

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撮影はもちろん禁止。

左):結城素明〈炭窯〉 右):中村岳陵〈爽秋〉 右下):山口蓬春〈花菖蒲〉

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受付の前には白い馬シリーズの一枚、この絵が飾られていました。

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建物の続きにはカフェがあります。

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上野精養軒の直営店です。 遅いお昼を頂きました。
美味しかったです。 ピクルスに「きくらげ」が入っているのも珍しいです。私も入れてみよう!

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食後の紅茶・・・カップに東山魁夷氏の代表作の「道」が描かれていました・・・さすが!!!

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前方へとまっすぐに伸びる道それだけを描く作品で、単純化を極めた画面構成に新機軸が示されていると絶賛された「道」です。

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静かな中にも凛とした力を感じる「東山魁夷」の画が、私は大好きです。

(画はHPからお借りしました)



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門の脇に刻まれた「歩み入る者にやすらぎを 去り行く人にしあわせを  魁夷」・・・に送られて美術館を後にしました。